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観光都市であるK市中心部では、昼夜祝祭日など問わず、人、人、人でごった返している。そんな中、地元民である美苗は、練り歩く観光客を上手く避けながら、歩いていた。その時刻は、照り付ける太陽が眩しい、午後12時。今日は、子供たちの夏休みが始まる少し前の頃だった。
美苗の少し前を歩く、黄色いTシャツを着た女が目についた。女は向日葵色の黄色のTシャツに白いレースのフレアースカートという出で立ちだった。後ろ姿から歳を推察するに、中高年、いやそれ以上の歳かもしれない。くるぶしより、少し短いスカート丈から見える素肌の脚は、皴が寄り、しみだらけだったからだ。美苗は、何故かこの黄色の女が瞬間的に気になった。
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