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白くて可愛い木の机と 、あと小さな本棚の隣には木製のベッド。
ベッドはふわふわそうで、まるで雲のようだった。
僕はそのベッドに釘付けだった。
眠かった。
家から森をぬけるだけでたくさん歩いた気がする。
足がもうクタクタだった。
あのベッドに飛び込みたい…
「翼くん、あのベッドで寝る?」
「え?僕、声に出してた?」
「ううん、眠そうな顔してたから。」
一瞬サラは心を読めるのか疑ってしまった。
サラは雲のようにふわふわのベッドに座り、隣に来いよに言わんばかりにパスパスとベッドを叩いた。
僕はおどおどしたけど、すぐにサラの隣に…少し離れて座った。
僕の尻を、足を包む柔らかさ。
雲のよう、体が軽くなった気分だ。
倒れこみたい…
でも、サラのベッドにそんなこと…
手だけでもこの快感を存分に味わおうと、手に体重をのせる。
気持ちいい。
力が抜けていく…
包み込む柔らかさに手だけでは耐えられずに、ベッドに倒れ込む僕の体。
うっとりとする目。
ベッドに包まれる体。
もう動けないな…
動きたくないな。
雲のよう柔らかいベッド。
そして、ベッドからふんわりと香る優しい匂いが眠気を誘った。
瞼が重くなり、体の力も抜けていく。
気持ちがいい…
こんな感覚はじめてだ…
いつも冷たく、固い布団だったから。
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