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「ふふ、翼くんのために子守唄歌ってあげるよ~。」
自分の子でもあやすように、優しく僕の頭を撫でたサラ。
撫で終わると、まるで…小鳥のような可愛い声で歌を歌い始めた。
声だけなはずなのに、不思議とピアノやフルート等の楽器のような音までが聞こえる気がした。
僕の意識は遠くなっていく。
重くなる瞼、ぼやぼやとする視界のなか、僕はサラを見つめていた。
ボヤボヤしてるけど、サラの背中には白い翼のようなものがついてるように見えた。
「おやすみ。」
僕の視界は、その優しい声と共に暗くなった。
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