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とうとう運命の放課後だ。
「摩波呂は音痴って言われて、殴られたって言ってますよ?!先生が嘘を言ってるんじゃないんですか?!」
摩波呂が音痴なのは事実だ。
おまけに先に殴ったのは、摩波呂。
「摩波呂を悪者にしたいんですね?!」
どっちが悪者とか悪者にしたいとかじゃない。
第一に、子どもの事を悪者だなんて一度も思った事はない。
子ども同士の喧嘩には意味があるのだ。
「摩波呂はいつも言ってますよ!佐藤先生に怒られたって!!」
怒るというか注意です。
いつも彼の起こしたトラブルに対して、時間を割いて話し合いをしています。
その間の保育は止まりますけど…。
お迎えの時間を三十分も前に早々やって来た摩波呂の母親に、槍のようにグサグサと言われてヘロヘロとなる。
止められなかったのは自分の責任なので、謝るしか方法は無い。
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