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「……そうですね」と彼は少し考えて、またニコリと笑う。
「ではこうしましょう。一緒にうちにいらしてください。そうすれば我々が千代ちゃんにおかしな真似はしていないどころか、素晴らしい待遇でうちに居てもらってることが分かりますから。それで共感してもらえたら、うちに入会して頂いても──」
「入りませんっ！」
キッパリと言い切る世莉に、彼はクスリと笑って「では、行きましょうか」と、ドアを大きく開ける。それを合図に後ろに控えていた男二人が部屋に割って入ってきた。
「ちょっ！？」
「失礼。忘れ物がないかと思いまして」
浮かべる表情は笑顔だが、その目は笑っていない。
男二人は部屋に入り込みクローゼットを開け、バスルームのドアに手をかけた。
「ーーっ」
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