迷子とか迷子じゃないとか。

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 見つかるっ、そう思ったのにーー。 「ナタク様、誰もおりません」  聞こえてくる報告に、世莉は心の中でホッと息をついた。 「情報では男性と一緒だと聞いたのですが……」 「あの、彼、だと思います」 「あぁ、二人でお泊りデートだったのか。それは邪魔をしてしまったね。その彼は?」 「……迷子の面倒を見れるかと、出ていきました」  世莉の言葉に、ナタクは笑顔ながらも困ったように視線を泳がせる。 「……えーっと、それは大丈夫なの?」 「あ、鍵は持ってるので」 「いや。そうじゃなくてね? えーっと、それでいいのかって話で」
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