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「あ、その……、いいんです。元々分かれるつもりで最後の旅行でしたから。それにやっぱり迷子をほっとくような人とはやっていけないし」
そういうとナタクは少し考えて「なんか、責任感じちゃうなぁ」と薄く笑った。
その顔は本当に那智そっくりで、世莉でも勘違いしそうになるくらいだ。
「ま、そういうことなら、その彼とも考える時間があったほうがいいかな? 千代ちゃんも君から離れないみたいだし、うちに来ませんか?」
そういわれ、世利は「はい」と頷いた。
それにしても……、と思いながら部屋を出る。神威と那智はどこに行ったんだろう?
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