潜入捜査をするとか、しないとか。

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「あぁ、もしかして千代ちゃんを広告塔にしてるから、偏見があるのかな? 彼女には不思議な力があってね? それをみんなの役に立てようとしてるだけなんだ。それについては千代ちゃんにもちゃんと理解てもらってるよね?」  ミラー越しにこちらを見て、ニコリと笑うナタク。その視線に千代はビクッと身体を震わせて、小さく頷いた。先程までの強気な千代は、もう微塵も感じない。 「あ、あのっ、でもやりたくない時もやらされてって」 「あぁ、なるほど。千代ちゃんから見たらそうなるのかな? でも世莉ちゃん、君なら分かるでしょう? その時、その力が必要な人が助けを求めてやってくる。それを子供のわがままで『帰れ』と言える?」 「……」
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