潜入捜査をするとか、しないとか。

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「そういえば、学校は大丈夫ですか?」  歩きながら突然質問され、世莉は「え?」と声を上げる。 「明日から月曜日でしょう?」 「あ、明日は創立記念日なので」 「あぁ、だからホテルも取ってたんですよね。そっか最後の思い出に……、って、余計なことだね。ごめんね? おじさんになると色々気になっちゃって」 「いえ……」  本当に、那智と話しているようだ。雰囲気も話し方も、那智そっくりで錯覚しそうになる。それに、と思いながら世莉はポケットの鈴をそっと触った。  彼が近づいても、この会館に入っても鈴は鳴らない。もしかして、そんな悪い人ではなくこの宗教団体もニュースになるような酷い団体ではないのか?
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