潜入捜査をするとか、しないとか。

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 そもそも、悪いというのは何が基準なのか? 「ここです。もともと遠くからお越しの信者さんを泊めるための部屋で、ホテルのように快適ではありませんけど」  そう言いながらひらかれたドアの向こうには、至って普通の部屋があった。  ベッドは一つ、それなはドレッサーを兼ねた机にイス、小さなクローゼットに間接照明が一つ。 「あ、トイレとお風呂は共同なんですよ。大丈夫ですか?」 「それは別に……、あの、お部屋用意して下さりありがとうございます」  ペコリと頭を下げると、ナタクはニコリと笑って「それではおやすみなさい」とドアを閉めた。  足音が遠のいて、世莉は「ふぅ」と息を吐きだしてベッドに腰掛けた。
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