正体が分かったとか、分からないとか

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 那智の説明で理解はしたものの、不思議に思い「あの……」と世莉は声を上げた。 「うん、なに?」 「女の人しか巫女になれないとして、那智さんの親戚に女の人いなかったんですか?」  楓のいう通り、「志」というものがあれば誰でもいい、とまでいかなくても少しでも血を引いて力があれば問題ないんじゃないだろうか?  そんな疑問をぶつけると那智は苦笑した。 「母は1人娘でね。しかも僕が中学のころ高熱を出した後、自殺したんだ」 「え?」  衝撃すぎる過去に驚くのだが、それは世莉だけ。 「僕ね、その時の高熱が原因で子種がないんだ」
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