第十二章 ここに君がいた 二

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「……俺が参加を断っていれば、三浦さんも広末さんも、無事引退していたのに……」  それも、犯されて殺されているなど、誰にも言えないだろう。 家族が状況を知った時の、ショックが怖い。  殺されただけでも辛いのに、更に辛い事は言えないだろう。 「あいつら、腐っている……」  相葉の目の奥に、炎が揺れているようであった。 でも、憎しみに囚われてゲームをするのは、余計に危険になるだろう。 西片に相葉を止めて貰おうかと見てみると、西片は相葉以上に思い詰めていた。 「……三浦さんも、広末さんも、0災ゲームが無名だったころからの仲間なのに ……それは、あいつらだって同じだったろう」  無名で何も無かったころから、一緒にゲームを作り上げてきた仲間だったので、 こんな形で終るのが悔しいという。
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