第十二章 ここに君がいた 二

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 西片は、男女ともに好きらしい。 それは、相葉も知っていて、特に驚いた様子もなかった。 「富岡君、三浦さん、広末さんが襲われたとなると、無理矢理されて、殺されたと いうことですよ……」  そこで、相葉と西片の表情が変わった。 「それは、許せないよね」  相葉は会社員になり、0災ゲームを引退しようとしていた。 それを、人気があるからと、主宰者側が引き留めていた。 相葉のかつての仲間は引退していて、チームのメンバーが決まらなかった時に、 ベテランの三浦と広末が声を掛けてくれたらしい。  三浦と広末は二十四歳で、0災ゲームの初期からのメンバーであった。 同じく引退を考えていたが、相葉が困っているのを見て、最後のチームに決めたという。
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