シンポニー序曲

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「あ、あのー……すみません」 とりあえず謝った。 「とりあえず早く天国に連れてってください」 こんな気まずい状態は終わらせ即刻立ち去ったほうがよい。 「………」 あ、あのー……天国…… 何も喋ってくれないのは肯定として受け取ってもいいのかな? 「すみませんあなたを天国に連れて行くのは無理です。 あなたには別の世界に言ってもらいたいんです。 お願いします。 私もう全然送り出せてなくてお給料もやばいんです。 お願いします」 おうおう一気にきたなー。 キスしてしまった恥ずかしさ等吹き飛んでいったかのように 涙をポタポタとこぼしている。 女の子をこんな事で泣かしてしまったらもう天国には行けなさそうだな。 これは大人しく分かりましたとでも言ったほうがいいのかな…… 「わかりました…じゃあ僕どうすればいいですか」 「ホントですか」 さっきとは違い声に覇気がまとわれている。 「じゃあ早速行ってもらいますね。スキルか魔法どっちか選んでください」 どっちもはだめかなぁー。 「まぁ…じゃあスキルでお願いします」 「了解です。本当に良かったー。キスしようとしたらキスされたかいがありました」 てっきり忘れてくれてたと思ってたんだけどー。 「じゃあ行ってらっしゃーい。頑張って勇者になってくださーい」 今勇者って言ったか。勇者なんてものなるきないぞ。 てか勇者がいるんなら魔王とかいる? やばい。行きたくなくなってきた。 「あのーやっぱり…うおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー」 床が消え下に真っ逆さま。 最初から死ぬーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
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