ねぇ、知ってる?

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私の名前は見上 渚(みかみ なぎさ) ごくごく普通の高校生 ……なのに今 「お待たせー」 友人の優木 奈々(ゆうき なな)のお遊びに付き合わされている はあ、何でこうなったのか…… てか、断った私もバカだわ、うん 奈々とは幼なじみで、奈々はオカルト好きなのを知ってたはずなのに 了承する私、ほんとバカ 「あれー?いかないのー?渚ー!」 「あー、はいはい!行きますよ!行きます!」 「怒ってるのー?」 「いや、まあ、うん…少しイラついてる」 「渚、怒らないでよぉ〜ちょっと見るだけじゃん!」 「はあ、何でオッケーしたんだろ、私」 そういいながら校門を通り、昇降口に行く 案の定開いていない 「あちゃー、やっぱり開いてないかあー」 「保健室の窓ならいつも開いてるから入れるんじゃない?」 「渚、ナイスー!」 「はぁ、うるさいよ、奈々」 保健室の窓から中へ入る 暗い 「ひぇー、暗いなあー」 「懐中電灯……一応持ってきたけど……」 「渚もやっぱりいきたかったんじゃん!」 「うるさいなあ…」 懐中電灯を着けて中から鍵を開け、廊下へ出る 「なんかテンション上がるー!!」 「テンション上がってんのお前だけだよ」 「ねー、ねー!七不思議やるー?」 「私たち、四肢アソビ探しに来たんじゃないの?」 「あ、そーだった」 ぽかんと口を開けて奈々は言う バカなの…?こいつ その時だった 「探シテ」 「な…驚かさないでよ、奈々」 「え……?私じゃないよ?」 「え……」 じゃあ今、誰が…… 「私ノ体」 私と奈々はゆっくりと振り向いた そこには四肢のない、少女が立っていた
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