真夜中の落し物

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すると主任は「警察の家に泥棒なんて、いい笑いもんだよ。いたら殺すか」と言った。 えー?嘘だろ?あんた酔ってんの? そんな事、警察官が言っていいのかよ! 俺は、ますますびびった。 すると押入れの前で、足音が止まった。 「あれ?開かないな。なんでだろ?」 俺は必死になって、両手で抑えた。 「僕らも手伝いましょうか?」と2人も来た。 待て待て!3人がかりで卑怯だぞ! 止めろ。止めてくれー! バーン!と押入れが開いた。 「誰だ?あんた?」 目の前の主任は、目が点になっていた。 俺は引きつった顔で「いやあ、実はですねえ。そのおー落し物をね、落し物を拾っちゃいまして…えー」と袋を差し出した。 主任はタバコをくわえ、懐から黒光りする塊を取り出した。 け、拳銃? 「す、すみません!つい出来心でして。命だけは、どうか命だけはあー」俺はアラーの神に祈るように、頭を下げて両手をついた。 すると主任は、拳銃のライターで火をつけて、タバコを吸いながら言った。 「話は聞いてやるよ。署でな」 紛らわしい物、持ち歩くんじゃないよ! 終わり
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