1人が本棚に入れています
本棚に追加
すると主任は「警察の家に泥棒なんて、いい笑いもんだよ。いたら殺すか」と言った。
えー?嘘だろ?あんた酔ってんの?
そんな事、警察官が言っていいのかよ!
俺は、ますますびびった。
すると押入れの前で、足音が止まった。
「あれ?開かないな。なんでだろ?」
俺は必死になって、両手で抑えた。
「僕らも手伝いましょうか?」と2人も来た。
待て待て!3人がかりで卑怯だぞ!
止めろ。止めてくれー!
バーン!と押入れが開いた。
「誰だ?あんた?」
目の前の主任は、目が点になっていた。
俺は引きつった顔で「いやあ、実はですねえ。そのおー落し物をね、落し物を拾っちゃいまして…えー」と袋を差し出した。
主任はタバコをくわえ、懐から黒光りする塊を取り出した。
け、拳銃?
「す、すみません!つい出来心でして。命だけは、どうか命だけはあー」俺はアラーの神に祈るように、頭を下げて両手をついた。
すると主任は、拳銃のライターで火をつけて、タバコを吸いながら言った。
「話は聞いてやるよ。署でな」
紛らわしい物、持ち歩くんじゃないよ!
終わり
最初のコメントを投稿しよう!