新学期

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新学期

僕の名前は侘和田 聯(たわた れん)小学六年生 僕は出席番号も16番と、真ん中に近く目立たないし、授業中手を上げて喋った事もない〝特に目立たずただそこにいるだけの奴〟になっている。 友達とはクラスが変わり、六年生のクラスになってからまだ一言も、喋っていない。(同じクラスの友達と) だがある日、そんな目立たない僕に天使が舞い降りたかのように、素敵な日ができた。 今日は、学級委員の斉藤君が3ヶ月間病院に入院する事になったらしく、2学期が始まってまだ1週間しかたっていないのに、3ヶ月間も学級委員がいないと困るから臨時の学級委員を決めることにした。 たしかに3ヶ月も休んでいたら後期の学級委員に代わるだろうそう思っている人が出てくるもしれない。しかしこの学校は変わったルールが多く、学級委員も1年に一人しか選ばれないということになっている。 僕はもちろんこの仕事を、やってみたかった。 しかし、六年生になった今でもこの仕事はたくさんの人数がいるこのクラスでは、とても人気の高い仕事だった。 しかし、あまりにも人気の高い仕事だったため、担任の先生が、 「クラスの全員の名前を覚えた人だけ、手を上げてよし」 と、言った。 そしたらなんと全員手を下げてしまった。 六年間ずっと過ごしてきたのに、全員の名前を覚えていないそんなことあるだろうか・・・。 そうこの学校では、珍しくないのだ。 一学年約150人と、とても多く学校全体で、900人と、こなへんの学校では、一番生徒数が多く、勉強・運動・習い事と、文武両道でなければいけないこの学校では、友達の名前を覚えるのなんて、絶対に無理って言う人がほとんど。 その中でも、今入院中の、斉藤くんは学級全員の名前を覚えている。 だから即、学級委員が決まった。 でも他に学級全員の名前を覚えている人なんて・・・。 「はいはーいここにクラスの名前覚えている人がいまーす!!」 ザワザワ  『そんな人斉藤ぐらいだろー』  ザワザワ もちろんボクもそう思ったがばれてしまった・・・。
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