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第五十八段階 白井の恋愛オプション②
レイプ未遂事件に関係していた販売員の家の住所を教えてくれと安藤主任に言うと、部長が単独で行くのは、どう考えてもマズイと譲らない安藤主任。
「俺が行きますから!」と言う安藤主任をどうにかねじ伏せ、白井も一緒に同行するという事でなんとか納得させた。
販売員の住むアパートについて車から下りた白井と安藤。
聞き覚えのある女の声が辺りに響いていた。
アパートを見上げると、2階へ上がる階段近くの部屋の扉の前にひとりの女がへばりついている。
「好きだったらっ……、その人を命がけで助けたいって思うでしょう?! 好きな人の役に立ちたいって!」
恥ずかしい程のセリフの数々に白井は、あんぐり口を開けて見上げた。
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