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安藤主任には、おおやけにされていないものの白井がレイプまがいの事件を起こしたとされて自宅謹慎になっているいきさつを話していた。
もちろん、防犯カメラに残った映像と被害者の証言によって自分が犯人扱いを受けているが、全く身に覚えのないことであるとも話していた。
出来れば、被害者とされている販売員のことをよく知らないので、できるだけ調べて欲しいと頼んでもいたので調査してくれたようだった。
「澤口部長の息子と?」
「はい。今は休んでいて本人には確かめてないんですが。実は、mareの藤谷さんにも詳しく話を聞かれまして。白井部長から大筋は聞いているからと言われて……販売員の事を調べてるようでしたが、よろしいんでしょうか?」
自分を心配してくれている彼女には、詳しいいきさつを話していたし、安藤主任に調べてもらっているとも昨日知らせていた。
―――彼女が……。販売員を調べている? 全く何をするつもりなんだろ?
「わかった。ありがとう。藤谷さんには俺から言うから。また、連絡する」
「はい。わかりました。……それとあの……」何か言いたげな安藤主任。
「どうした?」
「私は、信じてませんので。そんなレイプ未遂だとか馬鹿げた話。だから、誤解をときたいと本気で考えてますから。部長は、骨休めだと思って、ゆっくり休んでてください。最近、休み無しでしたから」
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