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駆け付けた警察官と共に山を登る。数名の警察官が土砂を調べている間に中条は自分のテントを片付けた。そうこうしている内に土砂の中から青いテントに包まれた男の遺体が見つかった。
中条は事情聴取を受けた後、昼過ぎに帰りについた。
後で連絡が来た。男は死亡してから40日ほど経っていた。警察が言うには2ヶ月前の大雨が降った後、晴天が続いた時にキャンプに来て土砂崩れに巻き込まれたのではないかと言う事だ。晴天が続いた中、一晩だけ雨が降った夜がある。大雨で地盤が緩んでいた所に少し雨が降って土砂崩れが起きたのだろう、男は運悪く寝ていた所を巻き込まれたのだ。
中条は男の冥福を祈った。自分と同じで1人キャンプが好きだったのだろう。
「でもね、もうあそこへは行けないよ、まだ出てきたら怖いからなぁ」
長い話を終えると中条さんはお気に入りの場所を1つ失ったと言って苦笑いをした。
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