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奏助はクスクス笑いながら、「まだ痛い?」と訊ねた。
「うん……ジンジンする……。だけど、入った時が一番痛かった……」
恥ずかしさに相手から目線を逸らし、亜利紗は小さな声で答えた。
「これから俺、動くけど。いい?」
「動くと痛いの」
「多分ね」
「うう……」
亜利紗は悲痛な顔で呻き、「いいよ……。それしないと、奏助さんイケないんでしょ。我慢するから、さっさと終わらせて……」と投げやりに答えた。
奏助はクスクス笑いながら、「いや、俺はしばらくこのままでもいいけど。長引くと亜利紗ちゃんが辛くない?」と言った。
「動かないと終わらないの」
「そうだね。動かないでいたら、三〇分くらいこのままかもね」
「さん、じゅっ、ぷん!!」
亜利紗が絶叫し、奏助は我慢できずにプーッと盛大に噴いた。
「……ちょっと。この体勢で爆笑するとか、失礼すぎない?」
「うん、ごめんね。でもなんか、処女の子としたのは初めてじゃないけど、こんなに面白い反応は初めてで……」
「ちょっと! 謝りながらもっと失礼な発言してるんだけどっ!!」
繋がったまま怒鳴る亜利紗に、奏助は笑いすぎて目尻に涙を浮かべながら、ヨシヨシとその頭を撫でた。
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