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『いいぞぉ、大輔! 相手の欲しいものがちゃんとわかってる。じゃあ……約束だからな。次の休みは絶対……するぞ』
無事に晃司との交渉はまとまったが、次の休日が少し不安にはなってしまった。
不安と――ほんの少しHな期待をしつつ、大輔は笑顔になって電話の向こうの恋人を呼んだ。
「じゃあ晃司さん、俺、行ってきます」
『おう。荒間じゃお前に危ないこともないだろうが、あんまり無茶すんな。それと、俺らが気づいたってバレないようにくれぐれも注意しろよ』
「はい。それだけは気をつけます。……では」
恋人との電話を、大輔は刑事の顔になって切った。
荒間駅に引き返し、駅を越えて南口を目指す。
DD――童貞刑事の休日は、新たな事件の始まりだった。
―終―

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