黒い蝶

2/11
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/41ページ
「っ!」 「!?ビックリした。生きてた」  さっきの光景が脳裏にへばりついて気色悪い。 「あれ...生きてる?」  どうやら夢だったようだ。  よかった。 「良かったねー。カイトがいきなり連れてきたから驚いたけど、君も“ターゲット”の仲間入りしたんだね」  カイト?  それに  ターゲット?  何それ  どういうこと ってか 「誰?」 「あれ?冷たいなー。女の子は優しくて笑顔の方が可愛いよー」  目が覚めると、そこは知らない場所で、知らない奴が居た。  今、ここにはあたしとこのウサンくさい白衣を着た男しかいない。    どう考えても、怪しい。 「そんなに警戒しなくてもいいじゃん。それより、足はまだ痛むかい?由依ちゃん」 「何であたしの名前…っいった!」  言われてからやっと足を撃たれたことを思い出した。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!