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大体、人間関係の基本は齟齬であり、全く違うということを認識していないと人間関係など結べない。そんな単純なことも分かっていないのだ。
だから、人間を自分にとって「都合のいい奴」と「都合の悪い奴」の二者択一的な判断しかできないのだ。
実は、神経症者にはこのような人間が実に多い。
ただ、彼には生霊を飛ばす能力はなさそうである。私が生霊の存在を疑うのは蛇女であるが、彼女のことは後述しよう。
*
当時、私は三校目の教育困難校に在籍しており、毎日が苦痛の連続であった。
そして、その上に鬱病という病気を抱えていた。
勿論、それを理解してもらおうなどと思ったことは一度だにない。
ただ、現世での絶望感から逃れるために来世に希望を託そうと、キリスト教に逃げていたのだ。
ところで、キリスト教会へ通い始めていくつか分かったことがあった。
それは「自分で復讐しようとしてはいけない。神が復讐される。」と言うこと(実際に聖書にも書いてある)。
「死んだ人間は生きた人間に対して何もできない。」ということである。
死霊の祟りとか言うのは皆サタンに騙されているのである。
サタンは神に反逆し、配下の者として天の三分の一の軍勢を地獄に連れて行き、地獄の王となった。それが悪霊である。悪霊は先祖のことなど何でも知っている。騙されてはいけない。
では、問題の生霊の方はどうなのか?
私はそれは確実に存在し、しかも能力があると思っている。
話を戻そう。
神の復讐についてだが、実は神は本当に復讐されるのだ。
相田の息子はクリスチャンになったが、相田が大反対したらしい。その結果が地理室での死である。
私が聖書を読んでいた時である。
「宗教なんかそんなにいいか?要は自分やで。」
と言った数学の教師がいた。糖尿病になった。まだ二十代にも関わらずである。
挙げればきりがないが、神は本当に復讐されるのである。
しかしいくら考えても田口の植物人間化などは説明がつかない。
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