◆16◆ 雪の日に祝福を・・・。

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    私の、世界は・・・・・・・・・・・・  《 《 「月依さん、傍に・・・傍に居るから。」  反応が薄れていく彼女に叫ぶ。必死に伝える。 「ええ、傍に・・・居て・・・・・・」  青年の涙が手に落ちる。熱くて自分が冷えていくのだと感じる。  呼吸が浅くなって霞む視界には、彼が映る。  それ以外は、灰色に・・・色褪せていく。 「月依っ!!」 「・・・悠、き・・・・・・」  あの頃と変わらない声で呼ばれるのは、悪い気はしない。そして彼は、私を一生忘れることが出来ないだろう。  元々嫌いになって別れたのではないのだから。  これくらいの置き土産くらいしておかないと割に合わない。 「月依、さん・・・・・・」 「泣かない、で・・・ (あなたには、きっとこれからいい人がいる。)」 「逝かないで・・・」 「シー・・・大、じょうぶ、だか・・・ら・・・・・・」   
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