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私の、世界は・・・・・・・・・・・・
《 《
「月依さん、傍に・・・傍に居るから。」
反応が薄れていく彼女に叫ぶ。必死に伝える。
「ええ、傍に・・・居て・・・・・・」
青年の涙が手に落ちる。熱くて自分が冷えていくのだと感じる。
呼吸が浅くなって霞む視界には、彼が映る。
それ以外は、灰色に・・・色褪せていく。
「月依っ!!」
「・・・悠、き・・・・・・」
あの頃と変わらない声で呼ばれるのは、悪い気はしない。そして彼は、私を一生忘れることが出来ないだろう。
元々嫌いになって別れたのではないのだから。
これくらいの置き土産くらいしておかないと割に合わない。
「月依、さん・・・・・・」
「泣かない、で・・・
(あなたには、きっとこれからいい人がいる。)」
「逝かないで・・・」
「シー・・・大、じょうぶ、だか・・・ら・・・・・・」
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