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「・・・まぁ、そうだよな。雅の事だし・・・[こうなる]だろうとは思ってたよ。」
「えっ?今、何か言った?」
「[雅って、本当に期待を裏切らない]わよねぇ。風雅君、[なんかごめん]ね?」
「・・・・・・もう慣れた。」
昼食を食べ終わり、軽く昼寝をした昨日の夕方。
大量の買い出しが終わった後、私は明日・・・つまり、今日。
風雅と一緒に遊びに行く約束をした・・・[親友のランちゃんも誘って]。
「二人共、何話してんの?早く行こうよ!!」
「ここまでくると[何も考えてない、あの笑顔が憎たらしいとすら思えてくる]わね。もう、いっその事・・・[雅に全部ぶちまけてやろうかしら?]」
「[それは俺が困る]。つーか・・・[その後の生活が気まずくなる]から止めろ。」
・・・・・・あれ?
風雅とランちゃんって、あんなに仲良かったっけ?
いつの間に仲良くなったんだろう?
「まぁ・・・俺が提案しといて、こんな事を言うのもなんだけど・・・[帰りてぇ]な。」
「ここまで来といて?!」
「そりゃ、そうなるわよ。[これだけ人が多い]んだから。[家に帰りたくなる風雅君の気持ちが少しは分かるレベルの人込み]よ、これ。」
私は[コミケやイベントに結構行ってるからそうでもない]んだけど・・・やっぱり二人には無理だったかな、この人込みは。
「っていうかね?[どうして、三人で遊園地に行かないといけない]のよ?アトラクション乗るのも大変だし・・・[遊ぶ人数がおかしい]でしょ?」
「えっ、なんで?だって、[いつも三人で遊んでる]じゃん?いきなりどうしたの、ランちゃん?」
「ハァッ・・・どうせなら[四人で遊園地に来て、ダブルデートする]とかさ・・・ねぇ、風雅君?」
「・・・[どうして、そこだけ俺に振る]んだ?」
「えぇ~?だって、[デートするような相手がいない]んだもん。しょうがないでしょ?」
「・・・・・・・・・。」
「そうね・・・[今回は風雅君も本当に頑張った方だとは思う]わよ?まぁ、雅から[見事にスルーされてる]けど。」
「・・・・・・止めろ、余計に虚しくなる。」
「・・・・・・?二人共、変なの。それよりさ、ほらっ!!早く行こうよ!!」
私は待ちきれずに二人の手を取って走り出す。
お母さんが亡くなってから、プライベートで誰かと遊園地に遊びに行ったという記憶はない。
本当に・・・随分、久しぶりの遊園地だなぁ~。
入り口には既に沢山の人達が列をなして並んでいる。
ランちゃんが言っていたように、私は遊ぶ場所を間違えてしまったんだろうか?
でも、二人は遊びに行くなら何処でもいいって言ってたもんね。
だから、苦情は一切受け付けません!!
いつもは家に引きこもって、アニメ観賞やゲーム三昧の休日を過ごしているんだ。
たまには、こうやって外ではしゃぐ日があってもいいと思う。
私は日頃の運動不足を今、ここ(遊園地)で解消してみせる!!
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