お土産は定番の[アレ]で

3/5
85人が本棚に入れています
本棚に追加
/83ページ
「・・・まぁ、そうだよな。雅の事だし・・・[こうなる]だろうとは思ってたよ。」 「えっ?今、何か言った?」 「[雅って、本当に期待を裏切らない]わよねぇ。風雅君、[なんかごめん]ね?」 「・・・・・・もう慣れた。」 昼食を食べ終わり、軽く昼寝をした昨日の夕方。 大量の買い出しが終わった後、私は明日・・・つまり、今日。 風雅と一緒に遊びに行く約束をした・・・[親友のランちゃんも誘って]。 「二人共、何話してんの?早く行こうよ!!」 「ここまでくると[何も考えてない、あの笑顔が憎たらしいとすら思えてくる]わね。もう、いっその事・・・[雅に全部ぶちまけてやろうかしら?]」 「[それは俺が困る]。つーか・・・[その後の生活が気まずくなる]から止めろ。」 ・・・・・・あれ? 風雅とランちゃんって、あんなに仲良かったっけ? いつの間に仲良くなったんだろう? 「まぁ・・・俺が提案しといて、こんな事を言うのもなんだけど・・・[帰りてぇ]な。」 「ここまで来といて?!」 「そりゃ、そうなるわよ。[これだけ人が多い]んだから。[家に帰りたくなる風雅君の気持ちが少しは分かるレベルの人込み]よ、これ。」 私は[コミケやイベントに結構行ってるからそうでもない]んだけど・・・やっぱり二人には無理だったかな、この人込みは。 「っていうかね?[どうして、三人で遊園地に行かないといけない]のよ?アトラクション乗るのも大変だし・・・[遊ぶ人数がおかしい]でしょ?」 「えっ、なんで?だって、[いつも三人で遊んでる]じゃん?いきなりどうしたの、ランちゃん?」 「ハァッ・・・どうせなら[四人で遊園地に来て、ダブルデートする]とかさ・・・ねぇ、風雅君?」 「・・・[どうして、そこだけ俺に振る]んだ?」 「えぇ~?だって、[デートするような相手がいない]んだもん。しょうがないでしょ?」 「・・・・・・・・・。」 「そうね・・・[今回は風雅君も本当に頑張った方だとは思う]わよ?まぁ、雅から[見事にスルーされてる]けど。」 「・・・・・・止めろ、余計に虚しくなる。」 「・・・・・・?二人共、変なの。それよりさ、ほらっ!!早く行こうよ!!」 私は待ちきれずに二人の手を取って走り出す。 お母さんが亡くなってから、プライベートで誰かと遊園地に遊びに行ったという記憶はない。 本当に・・・随分、久しぶりの遊園地だなぁ~。 入り口には既に沢山の人達が列をなして並んでいる。 ランちゃんが言っていたように、私は遊ぶ場所を間違えてしまったんだろうか? でも、二人は遊びに行くなら何処でもいいって言ってたもんね。 だから、苦情は一切受け付けません!! いつもは家に引きこもって、アニメ観賞やゲーム三昧の休日を過ごしているんだ。 たまには、こうやって外ではしゃぐ日があってもいいと思う。 私は日頃の運動不足を今、ここ(遊園地)で解消してみせる!!
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!