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そんな田中一郎が最も嫌悪するのは被害者面する所謂社畜と呼ばれる者達だ。
確かにブラック企業は認められないし 許されない企業である。
しかし世の中にはそうではない企業は存在する。
しかし良い物 高価な物 位の高い場 それらを手に出来る者はすべからく代償を払う。
高い金 弛まぬ努力 学歴 それらを身に付け初めて手に出来る。中に入る事を許される。
ところがだこの社畜と呼ばれる輩達の言い分を聴けばおかしな事が多い。
給料が安すぎる サービス残業 過剰な拘束 パワハラ セクハラ
劣悪
それ以外の言葉も無い。
しかしその汚水を選んだの他ならぬ自分だ。
幼き頃からの努力の積み重ねの結果お前ら雑魚が住める水はそんな澱んだ沼しかなかった。
まさに因果応報 恨むなら無能な上司ではなく 努力を脇にどけ 青春とやらに現を抜かしてきた過去の自分を恨め。
そして今現在 その沼からはい出る努力もしないで文句ばかり垂れる。
まるでわがままな子供だ。
そう田中一郎は吐き捨てる。
勿論自分は違う。
今現在も自分は努力を惜しまずキャリアアップに力を注ぎ 与えられた仕事は確実にこなし 同じ仕事ならさらに早くこなす。
そうすれば自ずと良い職場徳のある上司 高い給料は約束される。そういう企業に務めるべく努力してきた。
結局は適当に生きてきた輩の戯言にしか過ぎない。
「ふん・・・」
見てても不快になるばかりのテレビを消しただ腹を満たすだけの簡素なトーストを苦いばかりのインスタントコーヒーで流し込み 田中一郎は出社する。
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