狛狐の戦い

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ハク達より遥か上空 雷神の眷族は稲妻を纏い怒号を響かせた 「あたしの邪魔をするなぁぁぁっ!」 「ぐわぁっ!」 腕から伝わる電撃は、脳天から足先へと全身を駆け巡る。 歯を食い縛り、それに堪えながらコンは続けざまに狐月を振るう。 「それでも眷族かっ!主と一緒に暴れてどうするんじゃっ!頭ぁ冷やさんかいっ!」 「ッ!」 上段から降り降ろした狐月に相手は大きく後ろへと飛び下がった 怯んだ隙にコンは4本の尾から黄金色に輝く狐火を雷神の眷族目掛け翔ばす 「縛ッ!」 「ぎゃあぁぁぁっ!」 閃光と共に戦意を刈り取った。 意識も失った雷神の眷族は全身が薄く黄金色に発光する光に包まれて静かに横たわっている 暫くすれば、この眷族も高天原の岩戸へと転送されるだろう。 次の相手は。と傷だらけのコンは肩で息をしながら辺りを見渡した 「コンっ!自分、大丈夫か?」 声のする方へ振り向くと片羽をダラリと下げたボロボロのクロがいた 「…………何やその羽は。大丈夫なん?」 「ははっ。……お前も酷い有り様やな。 わしは人型保つぐらいには大丈夫や。それにしてもしんどかったわぁ。粗方終わったし……後はええやろ」 その言葉に辺りを見渡したコンは、小さく息を吐き狐月を鞘に納めた
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