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「いくらなんでも社気を飛ばしすぎってヤツさ。
付け狙うんなら、もう少しばれないようにしないとな。」
「……ふん。いい時間だな、23時52分に退社とは。終電で寝て帰るつもりか?」
キツネ目の男は腕時計を見て、人の良さそうな男をあげつらうように言った。
「俺の勝手だろ?……あんた、その金色の社員バッジ……雷進か。」
「この時間のこの道をゆく社畜。
百砲堂の社畜とお見受けした。
その社畜魂、貰い受ける。」
雷進の社畜は背広を脱ぎ去って肩に掛け、空いた手を百砲堂の優男に向けた。
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