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「むりむり。俺はもう帰んの。
特技『最寄り駅の先まで行く終電で寝過ごして、お客さん終点ですよ』で、
明日も寝不足で会社行くのさ。」
雷進の男をあしらうように、優男はそそくさとその場をさろうとする。
「そんな事はさせない!
くらえ!『深夜割増料金タクシー!』」
雷進の男は道路に足を踏み出し、優男に向けた手を上に上げた。直後、雷進の社員バッジに釣られてタクシーが停まる。
「はっ!リッチな帰宅で俺の社畜力を削ごうって魂胆か。
甘い甘い甘い!そんな手には乗らないぜ!」
というと、優男は懐から会社支給携帯を取り出した。
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