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夕飯の後、久しぶりに優衣香の部屋を覗いた。
「どうしてそんなに私の部屋が気になるの?」
後ろからついてきた優衣香が訊くから、
「男が出入りしてないか確認だ」と、答えた。
部屋のドアを開けて、俊介は目を見開く。
「随分とまあ……」
女の子っぽい部屋に変わったな…と、言葉にせずため息を吐いた。
あの頃は何か買ってやると言っても、頑なにいらないと言っていた。
「クローゼットは?」
一応確認のつもりで、言葉にしながら、部屋の隅々を見ていく。
クローゼットを開ければ、びっしりと服が並んでいた。
女の子らしいワンピースやスカートが多いかもしれない。
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