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カシャッ…と、音がすると、優衣香は慌てて両手で顔を隠した。
「な…なんで?せめて鏡で確認したかったのにぃ。もう一回撮り直し!」
訴えてみたけど、俊介は取り合ってくれない。
「お、なかなかいいじゃん。この驚いた顔とかたまんないね」
1人で携帯を見ながらニヤニヤ笑うから、優衣香はその携帯を取ろうと手を伸ばす。
「もう!俊ちゃんの意地悪!嫌だってば」
じゃれてるうちにベッドに転がり込んだ二人。
優衣香が俊介を押し倒したような態勢になり、ふっと俊介が笑った。
「なに?どうする気?」
ベッドに手をついたまま俊介を見下ろす優衣香の頬に手を伸ばすと、その頭を引き寄せた。
今にも口唇が触れそうな距離まで引き寄せられて、なんとか腕の力でとどまるけれど、俊介はニヤニヤ笑っている。
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