未来

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青い空と青い海、砂浜はキラキラ輝いて、今日も太陽が照り付けている。 「俊ちゃーん!」 大声で叫んだ優衣香が二階の窓から手を振っていた。 「お父さん、ロバートさんとこ行ってくるって!」 「またクラゲに刺されたのか?」 「違う、違う!ダイビングに誘われたんだって」 「ええ!俺誘われてねぇ!」 「ていうか、俊ちゃんは夕飯の準備してよね!何時だと思ってるわけ?」 そんな事を外に居る俊介と、一軒家の二階にいる優衣香が話していると、隣人の小松さんが茶化していく。 「仲良いわね。すっかり島に慣れたみたい」 小松さんは5年程前にこの地に移住してきたらしい。40代の夫婦二人で生活しており、旦那さんは漁師だ。 俊介たちは今、沖縄にいた。 「もう1年経ちますからね。だいぶ慣れました。小松さんは調子どうです?」 俊介が訊くと、小松さんは笑みを浮かべて頷いた。
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