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もともと精神医学を学ぶためにアメリカへ発ったのが5年前。
知らない土地に行けば、他にやりたい事も見つかる。
もともと英語が喋れなかったわけじゃない。でも、本場に行けば、欲張りになる。
当初の目的通り大学で学びながら、アルバイトもした。
英語の勉強だと思って、バイト時間を増やしていくと、今度はバイト先の仕事にも興味を持っていった。
たまたま選んだアルバイトが、ケーキ屋だったことが運命を変えたのかもしれない。
『シュン。パティシエになれよ。お前、センスあるし』
オーナーがそんな事を言うから、ケーキ作りを本格的に学び始めた。
大学に通う暇もなくなり、考える間もなく大学をやめた。
オーナーから日本で店を出せ…と、大学をやめてすぐに言われると、俊介は資金を貯めた。
生活を切り詰めて、毎日休むことなく働いて、目標金額を割と早い段階で貯めていた。
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