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「店はお前の学校の目の前だぞ?一緒に働けるのはありがたいけどな、学みたいなろくでもないガキどもが店に来ると思ったら…お前を店頭に立たせる気は無い。そうなると、お前にできる仕事もない」
理由を聞けば笑えてきた。
「過保護すぎ!」
俊介に抱きつきながら笑っていると、俊介の腕の力が少しだけきつくなった。
「それだけ大事に思ってんだよ」
そう言いながら、俊介はまた口唇を重ねてくる。
網の上の肉がすっかり炭になってしまった頃、二人の距離が縮まった。
そこに愛があるから遠ざけてしまう事もあれば、愛があるからワガママになってしまう事もある。
それをお互いに確認し合いながら、何のために来たのか分からない海での初デートが終わった。
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