ねねちゃんは、とてもかわいい。

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「あはっ、なによそれ。まぁくんだってわたしが誰と付き合ったって止めもしなかったじゃない」  付き合うってことは、そういったことだって当然含まれるんだ。それなのに、今更そんなこと言われても、どうしようもないじゃない。それに抱かれてなんかいないよ。そこは勘違いよ。 「騎士(ナイト)気取りで、お姫様の言うことに逆らえなかったの? 違うでしょ、ばーか。わたしに余計なこと言って嫌われたくなかっただけじゃん。いっつもこっちの顔色ばっかり伺ってさ。オドオドしておべっかばっか、全然男らしくないし」  ホント男らしくない。要はただの嫉妬じゃない。わたしが他の男の人とキスしてたのが許せないだけなんでしょ。キスに慣れてたからって、それがなんなの? わたしたち、もう高校生なんだよ。いつまでも純真無垢のままじゃいられないよ。周りだってみんな簡単にしてるじゃん。キス以上のもっとすごいことだってしてるじゃん。ガキ! ホント子供なんだから!  わたしは、ふと、頭を倒し、その先にあるベンチに顔を向けた。  あのベンチで、わたしとまぁくんは誓いを立てたっけ。お互いの歯が当たった、あの不器用で拙かった、ファースト、キス。 『う、うん! ねねちゃんは、僕が守るから』 「う…う……ぁ…まぁ、くぅん」     
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