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この顔をより華美に彩る化粧も、存在を際立たせるオードパルファンも――そして、沢山の男の人をドキッとさせる自然に出るあざとさも、沢山の男の人を知っているこの口唇も、何もかもが気に入らない。より可愛くなるためだけに仕立て上げられた、この装飾まみれのわたしは、何もかもがとても気持ち悪い。
もう戻れない。
まぁくん、わたしはあの頃の純粋だった気持ちには、もう二度と戻れないの。
「わたし……もう、かわいくない」
わたしはそのままずっと泣き続けた。
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