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親同士がとても仲が良くって、家族同士でよく一緒に買物したりご飯を食べに行ったりしてる。
「今日はありがと。意地悪する男子に『やめろ』って文句いってくれて。嬉しかったよ」
「う、うん! ねねちゃんは、僕が守るから」
そう言って、ふんっ、と小鼻を膨らませるまぁくん。
わたしの騎士を気取ってる、とっても可愛い幼馴染。
「それって、わたしがかわいいから?」
「ち、違うよ。ねねちゃんは可愛いけど、それだけじゃなくて。ねねちゃんが、ねねちゃんだから」
「ふぅん?」
まぁくんの理屈はよくわからなかったけど、わたしの側にいてわたしをずっと守ってくれるみたい。うん。まぁくん、かっこいい。お姫様を守護する騎士団長に任命しよう。
「はい、誓いのしるし」
わたしはまぁくんの口唇に、自分のそれをくっつけた。勢いが良すぎて歯が「がちん」ぶつかりあった。
「痛い」と涙目になったわたしと、顔を真っ赤にして口をぱくぱくしているまぁくんを見て、お互いの母親がお腹を抱えて笑っていた。
「わたしってかわいいわよね」
「まぁ、な。だからあの学校一カッコイイ先輩に告白されたんだろ? ねねちゃん、どうすんだよ」
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