【始まり】

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夕食は、3人揃っての食事は暫く無いから、なんとなく時間を掛けて食べた。 いつもと変わらない会話。だけど、父と母も いつもよりゆっくり食べてたから、同じ気持ちだったんだと思う。 名残惜しい食卓から離れて お風呂を済ませて、部屋に戻った時にはすっかり日が暮れていた。 ……忘れ物…大丈夫かな? 灯り代が勿体無い。明るくなってから確認しよう。 今夜は しっかり寝ておこう。 部屋を見回して、ベッドに座った。 まだ汗が出る。パジャマの胸元をパサパサ動かして風を送りながら、昼間のことを考えた。 あの3人と行くのか…… 今更だけど、どんな人達なんだろう? 良い人かな……。 自己紹介してたっけ。えーっと、 痩せた青年は、ヴァイスハイトさん。 僧侶で、パーティーの食事を作る人。 強面の、ライアンさん。 剣士で、攻撃魔法を少し使える人。 あの女性は、リェンさん。 踊り子……って、頼り無さそう。 そして僕か。こりゃ駄目だな。 諦めて寝よう。
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