0人が本棚に入れています
本棚に追加
チチチ……
小鳥の囀ずりが 僕の耳を撫で始めた。
―――――――ふぁ~。眠い…。
早朝は太陽が陸から近くて、空気も澄んでいて、格別にきれいだ。
明けたばかりの空は さぞかし綺麗だろう……けど、目が開かない。……おやすみ。
掛布団を引っ張って顔を隠してから、どれくらい寝たんだろう。
階下から、母が呼ぶ声が聞こえてきた。
「エドー、お父さん行っちゃうわよー。」
飛び起きて、見えたのは、いつもと同じ朝の光景だ。
急いで着替えて、寝癖は布を巻いて誤魔化せば完了。
急いで父を追いかけた。……母と2人で歩いて行く姿が見える。邪魔しないで歩こう。
立ち止まり、膝に手をついて息を整えた。はぁ、はぁ…いい具合に距離が開いた、歩こうかな。
…………あの3人は、どこを目指して旅してるんだろう?
あまり遠くまでは、歩く自信ないや。馬車ならいいなぁ…そんなお金持ってなさそうだよな…。
最初のコメントを投稿しよう!