0人が本棚に入れています
本棚に追加
体を休めて果物を1つずつ食べた休憩の後、どれくらい歩いただろう。
3人は「今夜はこの辺りで休もうか」と話してる。
足を止めて見渡すと、少し離れて左手に 川が流れてる。
いつの間にか、白い雲を浮かせる空は、青と茜に別れてた。
「大丈夫ですか?」
…ヴァイスハイトさんは優しい。
「はい。」
「もっと先に行くと、モンスターの棲息地帯がありますから。今日はこの辺りで、野宿になります。」
少し前から、時たま 野生の生き物を見かけ始めてた。
もっと先に進んだら、モンスターの棲息地帯に入るんだ…会いたくないなぁ。
ライアンさんが、巨木を利用して、器用にテントを張っている。モンスターから守る機能は無い…夜風や朝露を凌ぐためのみだと思う。
こんな場所で、眠れるかな……いや、眠れる。寝てしまっても大丈夫だろうか…。
ヴァイスハイトさんは、携帯用鍋で、道中に見つけた野草と干し肉を使って料理している。その様子をリェンさんが見て、何か話しかけている。
僕は……ライアンさんの所に行こう。
「手伝います。」
「おお!でも、休んでいていいぞ。こんなに歩いたのは初めてだろ?
そのうち お願いするから、その辺で見てろ。」
「はい。」
最初のコメントを投稿しよう!