【出発】

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体を休めて果物を1つずつ食べた休憩の後、どれくらい歩いただろう。 3人は「今夜はこの辺りで休もうか」と話してる。 足を止めて見渡すと、少し離れて左手に 川が流れてる。 いつの間にか、白い雲を浮かせる空は、青と茜に別れてた。 「大丈夫ですか?」 …ヴァイスハイトさんは優しい。 「はい。」 「もっと先に行くと、モンスターの棲息地帯がありますから。今日はこの辺りで、野宿になります。」 少し前から、時たま 野生の生き物を見かけ始めてた。 もっと先に進んだら、モンスターの棲息地帯に入るんだ…会いたくないなぁ。 ライアンさんが、巨木を利用して、器用にテントを張っている。モンスターから守る機能は無い…夜風や朝露を凌ぐためのみだと思う。 こんな場所で、眠れるかな……いや、眠れる。寝てしまっても大丈夫だろうか…。 ヴァイスハイトさんは、携帯用鍋で、道中に見つけた野草と干し肉を使って料理している。その様子をリェンさんが見て、何か話しかけている。 僕は……ライアンさんの所に行こう。 「手伝います。」 「おお!でも、休んでいていいぞ。こんなに歩いたのは初めてだろ? そのうち お願いするから、その辺で見てろ。」 「はい。」
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