0人が本棚に入れています
本棚に追加
外で食事なんて、キャンプなら 楽しくて贅沢な時間だ。
「旨い!」
これは、食が進む。どうしよう…いつもは3人前を食べてるなんて、言える状況じゃない。
ああ……いつも以上に、体がエネルギーを欲してる。
「ねぇ、エドワイズ。普段はどのくらい食べてるの?それだけじゃ 絶対足りないでしょ?」
「え!?だっ、大丈夫です。」
「その体型じゃ誤魔化せないわよ。5人前?」
「えー!そんなに食べませんてっ。」
ヴァイスハイトさんも加わる。
「2倍は食べるでしょう?」
「はぁ……まぁ……。」…ハッ!「大丈夫です。本当に。」
「良かったー。遠慮しないでください。2倍は食べると予想して、多めに作ったんですよ。」
え……「ありがとうございます。」
沁みるなぁ。この味も。気持ちも。
お腹は6分目くらいだけど、胸はいっぱい充たされた。
明日も頑張ろう。
夕陽が沈み切る前に、全員テントに入った。
巧く作られていて、天辺に煙を逃がす穴を作って火を炊けるようにしてある。
冷える夜でも温かいし、明るい。
火の方へ足を向けて、ライアンさんが寝転がった。
ヴァイスハイトさんとリェンさんは、枝から吊るしたハンモックで寝ている。
僕は…と、ライアンさんに手招きされた。
「お前は俺の横だ。もし、モンスターや狂暴な動物が来たら、この火で追い払え。逃げてもいい。
必ず俺達を起こすんだぞ?」
「わかりました。」
そうか。火は松明代わりになるし、モンスター避けでもあるんだ。
最初のコメントを投稿しよう!