2.王道……?転校生

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「あぁ……!」 口いっぱいに頬張った上原に、コバが顔を青くして声を漏らす。 この気まぐれシリーズにどんな目に遭わされたかは、もはや聞くまい。 食堂内は先程と変わらず賑やかなはずなのに、このテーブルだけ隔離されたように沈黙が広がる。 誰も言葉を発しない。 上原も黙り込んでいる。 俺達も黙り込む。 え?何?なんかリアクションないの? 聞きたい。 ものすごく感想を聞きたいが聞いたらわざとらしいだろうか。 「ど、どうだ?」 なかなか言葉を発しない上原に、我慢出来なくなったオカゲンが切り出す。 お!勇者!勇者かお前!!! 「うん、おいしーーー……」 上原が言葉を発そうと口を開けた瞬間、重力に従って上原の頭が急降下する。 「う、上原―――!!!」 すごい音がしたぞ。大丈夫か? しかも上原の顔はサンドイッチまみれだ。 これはもう手遅れだろう。 南無南無。   
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