【8 sins】

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これまでの、六人の姉妹のときと、そう、同じこと。 ためらう必要など、無い、一切。 こちらも、すべての『慈悲』『慈愛』を捨て去るまでのこと。 無慈悲に対しては、あくまで無慈悲に、残忍に対しては、どこまでも残忍に! だからーーこのまま、壁へと押し付けて。 そのまま、右手の刃で、一息に! 言葉なんかーー要らないよね? いえ、あなたのような、『欠陥品』へと、そもそも、かけるべき言葉なんか。 最後の姉妹の身体は、そのままに、崩れ落ちている。 もちろん、『慈悲』などーー乞うはずも無く。 戻らなければ。 そして、お父様へと、伝えなければ! そのひとは、きっと、喜んでくれる、きっと、そう、褒めてくれる! 考えたばかりでも、私、とっても、誇らしい心地になる。 だって、そう、神様が、褒めてくれるのよ? 「おかえり」 とーーお父様。 ね? あたたかな微笑と、おだやかな言葉で、私を、迎えてくれてーー。 え? どうして? お父様。 どうして? 自動小銃なんて? そしてーーなぜ? なぜ、その銃口を? 私へと? 「ご苦労だったね」 と、お父様? 「そして、ようやく、これで、終わりだよ」 と? そうだよ。 終わったのよ? 私は、全部、終わらせてきたんだよ? が。 お父様は。 「そう、終わりだよ、八人目の、『欠陥品 』を、抹消すればね」     
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