物が無くなる家

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「犬の習性でしょうか、気に入ったものを集めてため込んでいたのでしょう。お二人を怖がらせたり威嚇しようとしていた様子はないようですので、許してあげるべきかと思います。犬の霊はこちらで供養致しますし、埋められている骨もあのままでは可哀想だ。私の方でお預かりすることもできますが、いかがなさいますか?」 呆然とする二人へ神主さんがそう問いかける。 当然、Aさん夫婦に断る理由もなく、全てのお祓いをお任せした。 それ以降家の中から物が無くなる現象は収まり、Aさんは無事元気な男の子を出産し、現在は幸せに暮らしている。
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