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「モンスターハンターみたいなのっているのか?」
たぶんあれはそんなようなものだと思った。
「確かこの学校にいたな」
清明がなんとなしに呟く。
「え!?」
「ああ、いたかも」
春海も? ハンティングされないのか!?
「通りすがりに、別に悪さしない妖は興味ないんだよね、ってぼそっと言われてさ、怖い怖い」
自分で自分を抱いて両腕を摩る。春海が怖がるなんて相当な相手かもしれない。
「あいつ、セツと同じ学年だと思うよ」
そんな奴がいるなんて今まで気が付かなかったな。
クラスに戻ってから、クラスメイトに聞いてみることにした。
「うちの学年に変わった奴っている?」
「お前以外に?」
「……」
「冗談だっつの!」
いや、否定出来ない要素があり過ぎてなんにも言えないだけだ。
少なくとも浮かないように気を付けてはいるが。
「1Eの奴がちょっと変な世界観持ってるって聞いたことあるな」
「ああ、オレもそれE組で部活一緒の奴に聞いたな。なんでもお化けとか見えてるらしい」
「マジか、オレお化けダメなんだけど!」
「あは、おっまえダセェ。おばけこわいよーww」
「よーし、文化祭はお化け屋敷決定だな!」
「ぎゃあ! 勘弁して~」
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