お仕置きの時間

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「じゃあ、服着て」 「……お前、嘘だろ……」 「どうせその耳開けたの、今外にいるお友達なんだろ?」 「そ、だけど……」 「さっきも言ったけどね、俺は怒ってるの。いいから早く服着て、外のやつに帰ってもらって」  何を言っても聞き入れてくれなそうだ。仕方なくパンツとジーンズを穿き直す。ベッド横に置かれた眼鏡をかけた。  上手く立ち上がり、部屋の扉に手をかける。 「……ホントに、行かなきゃダメ?」  羞恥心よりも怒った和馬への恐怖心が強く、それ以上に尻にローター入れたまま友達に会わなきゃいけないこの状況への不安が大きかった。  どうしよ、泣きそう。 「早く行けって」  和馬が着ているパーカーのポケットに手を入れた。 「ひぅっ!」  急に中のものが振動した。思わず膝から崩れる。振動はすぐに止められたけど、……これは本当にダメなやつだ。 『爽太ぁー?』 「立って。早く追い返してきて」 「……わ、かった、から」  そろっと立って玄関へ向かう。サンダルをはいて玄関の扉を開けた。
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