なんかちょっと恋人っぽい

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なんかちょっと恋人っぽい

 ピロンとスマホの通知音が鳴った。和馬からのメッセージだった。 『やっほーヽ(´▽`)ノ ちょっと用事があって東京まで来たから、夕方遊びに行くね!! 明日休みだから泊めてほしいな~なんてσ(´ω`*)』  まったく、どいつもこいつも勝手なこと言いやがって。  ……とか思うけど、やっぱり和馬に会えると思うとちょっぴり嬉しい気持ちがあった。 「泊りに来るなら、ちょっと多めに食材買わないとな……」  スマホの画面に映し出されたメッセージを見ながらボソッと独り言を呟いた。  夕方、帰宅途中に和馬から電話があった。 『なあ! 俺迷子になってんだけど! ここどこ!?』 「知らないっつーの……。お前、今どこにいるんだよ」 『わっかんない!!』  迷子になってなぜ電話してくるのか。自分の居場所が分からないとなると、説明のしようがない。 「……ったく、しょうがないなあ。一番近いコンビニに入って待ってて」 『分かった!!』  店舗名を聞くと、思ったよりそう遠くないところにいることが分かり、途中で拾うことにした。
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