なんかちょっと恋人っぽい

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「ただいまー」 「おっじゃましまぁーす」  和馬はうちに着くなり、靴を脱ぎ捨てて部屋に入る。 「靴ぐらい揃えろよ……」  和馬の靴を俺の靴の横に揃える。綺麗好きってわけじゃないけど、ある程度整理整頓されてないとモヤッとするんだよな。  冷蔵庫に卵と鶏肉を入れる。4時半過ぎだから、まだ夕飯を作るには早い。  部屋に入ると和馬は俺のベッドの上で横になっていた。……だからなぜお前はそう、遠慮がないかな!? 「ん~~! 爽太の匂い~」 「やめろよ、気持ち悪い……」 「それが2ヶ月ぶりに会った恋人に言うこと?」 「こっ……!」 「そ。俺と爽太は、こ・い・び・と。ほら、こっち来いよ」 「……お、う」  差し出された手を取ると、そのままベッドに引き込まれた。座った和馬の横に倒れ込んだ。 「イチャイチャしたいんだけど、いい?」 「どうせ、良くないって言ってもする気なんでしょ」 「分かってんじゃん」
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