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和馬の唇がそっと重なる。2回、3回と何度もキスをされた。
「ねえ、コンタクトにしないの?」
「合わないんだよ」
「じゃあ、せめてもう少し細い眼鏡にしなよ」
「キスする時邪魔だから?」
「うん」
「そんな理由なら変えない。これ気に入ってるもん」
「ケチ……」
眼鏡のブリッジに手をかけられて、そのまま持っていかれる。今まではっきり見えていた世界がぼやける。
和馬の手が首筋に触れた。
「ん……」
羽根で撫でられるような、ふわっとした触り方をされて思わず声が出てしまった。
「くすぐったい?」
「別に……」
顔を逸らすと首筋を吸われる。少し強く吸われチクリとした。
「なっ! お前、痕付けたな!?」
「すげー。キレイに付いたぞ?」
「そういうこと言ってんじゃ、んっ……」
うるさい、と口を塞がれた。
「ふ、……んぅ」
舌を吸われ、背筋がピリピリする。
……ダメだ、またコイツのペースに飲み込まれる。
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